地元のビーチクリーン活動に参加してみた

2024年から地元(豊橋)のビーチクリーン活動に参加しています。

参加してみようと思ったきっかけは、海で暮らす生き物が好きだから。生き物のために「何かできることはないか」と考えていたところ、地元で実施しているビーチクリーン活動「OMOTEHAMAおかん」を知りました。

愛知県豊橋市の南側、ウミガメが来る表浜海岸近くに住んでいるおかんたちです。年々減るウミガメの上陸数と産卵数、増える海洋ゴミ。ウミガメが安心して来てくれる海岸にしたくて活動をはじめました。

OMOTEHAMAおかんのインスタより抜粋

今回はビーチクリーン活動に参加して感じたことや拾ったゴミなどを振り返ってみます。

1回目の参加:伊古部海岸からささゆりの里方面へ

初めて参加したのは、2024年10月6日のこと。まだ薄暗い早朝5時半からのスタートでした。

今回の活動場所は、NHK連ドラ「エール」のロケ地となったことで有名な伊古部海岸。ゴミ袋とトングを片手に、ささゆりの里方面へ1kmほど歩いていきます。

落ちているゴミを回収する前に、少しだけ砂浜の様子を撮影しようと思ったのですが…先導する常連さんについて行くのが精いっぱいで余裕がありませんでした。

砂浜を歩いてみると想像以上に苦戦しました。最近はとくに太ってしまったせいで、足を踏み出すたびに砂に埋もれていく。日頃からウォーキングをしていたので歩く体力には自信があったのですが、息切れするほどに疲れてしまいました。

最近はとくに太ってしまったせいで、足を踏み出すたびに砂に埋もれていく。先導していた常連さんたちについていくのが精いっぱいで、折り返しのときには足がパンパンになっていました。

1kmほど歩いたところで折り返し、本格的にゴミ拾いがスタート。常連さんたちについて行きながら、必死になってゴミを拾います。

足元を見ると、さまざまなゴミが見つかります。とくに目立つのはビニールやプラスチック。

どうやら数日前に上陸した台風の影響で、いつも以上にたくさんのゴミが打ち上がっていたようです。小さなビニール袋やペットボトルが、手で引っ張り出さないといけないくらい砂に埋まっていました。

また、プラスチックの小さな欠片がいたるところに落ちていました。

名古屋港水族館で海のゴミ(マイクロプラスチック)について学んでいたので、少しでも取り残しがないように気をつけました。

海洋ゴミについて学んでみた

また、プラスチックの小さな欠片がいたるところに落ちていました。

名古屋港水族館で海のゴミ(マイクロプラスチック)について学んでいたので、少しでも取り残しがないように気をつけました。

海洋ゴミについて学んでみた

ビーチクリーンあるある?
  • プラスチックゴミと貝殻を見間違える
  • ビニールゴミと流木を見間違える

ゴミかと思って拾ってみると「貝殻や流木だった」なんてことが頻繁に。人の目でさえ見間違えるのだから、海の生き物が誤って食べてしまうのも納得です。

砂浜を歩いていると、小さなカニがすたすたと目の前を横切っていきます。最初は「草が転がっているのかな?」なんて思っていましたが、よく見るとカニでした。

砂浜にも「生き物が暮らしているんだな」と改めて実感します。

ゴミを一つひとつと拾っていると、少しずつ砂浜がきれいになっていきます。夢中になってゴミを拾っていたら、常連さんたちははるか遠くに。

すでに大きなゴミを回収している状況だったので、取り残された小さなゴミを逃さないことに集中しました。

歩いているうちに少しずつ日が昇ってきました。早朝の眠けもすっかり忘れて、清々しい気分です。きれいになった砂浜を見て、本当に「参加して良かった」と思いました。

しかし、話を聞いてみると、1ヶ月も経てば新たなゴミが漂流しているそうです。だから、少しでもきれいな状態を維持できるように、継続して参加していきたいとも思いました。

拾ったゴミ(覚えている限り)
  • ビニール袋
  • プラスチックボトル
  • プラスチックの欠片
  • スポンジ

ビーチクリーン活動を行っている豊橋の表浜海岸は、アカウミガメの産卵地です。地元の自然史博物館によると、毎年5~8月に産卵のために上陸し、8~10月にかけて子亀が海へ帰っていくそうです。

アカウミガメの産卵シーズンは過ぎていましたが、来年のために「少しでもきれいにしておきたい」と思いました。

2回目の参加:高塚海岸から浜松方面へ

2回目の参加は2024年12月8日。冬の寒い時期だったので午後1時半からのスタートでした。

本来は11月に参加予定だったのですが、あいにくの悪天候で中止に。前回から2ヶ月ぶりの参加です。

参加者は20人くらい。今回は高塚海岸からスタート。浜松方面に向けて歩いていきます。

砂浜を歩いていると、ところどころに川のような流水が。どうやら山のほうから流れてきた水だそうです。

たまに川から流れついた小魚が泳いでいることもあるそうですよ。

砂浜を歩いていると、ところどころに川のような流水が。どうやら山のほうから流れてきた水だそうです。

たまに川から流れついた小魚が泳いでいることもあるそうですよ。

少し歩いてみると、すぐにゴミが見つかります。空き缶も半分近く埋まっていました。

高塚海岸のビーチクリーンは少し期間が空いたせいか、巨大な漁網が埋まっていました。絡まった網に砂が入りこんでしまい、大人5~6人で引っ張り出すほどの重さでした。

写真は激闘の跡地です。写真では大したことなく見えて悔しいのですが、歯を食いしばるほど全力で引っ張りました。

高塚海岸のビーチクリーンは少し期間が空いたせいか、巨大な漁網が埋まっていました。絡まった網に砂が入りこんでしまい、大人5~6人で引っ張り出すほどの重さでした。

写真は激闘の跡地です。写真では大したことなく見えて悔しいのですが、歯を食いしばるほど全力で引っ張りました。

大きなゴミでいうと、工場で使用するようなコンテナトレイも埋まっていました。トレイにびっしりと砂が詰まっていたので、掘り起こすだけでも一苦労です。2回目の参加で、ようやく大きなゴミを回収できた。

もちろん、砂浜のゴミは大きなものだけではありません。相変わらず、小さなプラスチックの欠片が散乱していました。

海岸沿いは風が強いので、小さなゴミはすぐに飛ばされてしまいます。風に飛ばされて再び海へ流れてしまわないように、小さなゴミも気づく範囲で回収するように心がけています。

拾ったゴミ(覚えている限り)
  • 空き缶
  • コンテナトレイ
  • 漁網
  • 靴底
  • ビニール袋
  • プラスチックボトル
  • プラスチックの欠片
  • ポリポット
  • 発泡スチロール
  • 気泡緩衝材
  • ライター

1回目と比べて、拾ったゴミの種類や量が増えました。「大きいゴミを1つ拾う」という目標を掲げていたので、ちょっと嬉しいです。

そんな気分で集合場所に戻ってみると、山盛りのゴミが集まっていました。まだまだ常連さんには敵いません。

大きなゴミも荷車から溢れるほど大量です。漁網で満足している場合じゃなかったですね。

ビーチクリーン活動に参加したきっかけ

ビーチクリーン活動に興味をもったきっかけは、名古屋港水族館で2022年に実施していた「海洋ゴミの企画展示」です。陸から海へ、さらに砂浜へと流れ着くゴミの展示を見て、悲しい気持ちになったことを覚えています。

「名古屋港内で回収されたゴミ」として、さまざまなプラスチックゴミが展示されていました。実際にビーチクリーン活動に参加してみると、展示と同じようなゴミがたくさん見つかります。

展示のゴミをよく見ると、海外から漂着したものも少なくありません。実際に地元の砂浜で回収したゴミにも、海外から流れついたものがありました。

とはいえ、日本のゴミも決して少なくありません。

海岸に漂着した漁網も展示されており「こんなに大きなゴミも流れつくのか」と驚きました。まさか、その10倍ほど大きな漁網と格闘するとは思いませんでした。

海岸に漂着した漁網も展示されており「こんなに大きなゴミも流れつくのか」と驚きました。まさか、その10倍ほど大きな漁網と格闘するとは思いませんでした。

2年前に展示を見たときは、まだ身近な現実として捉えていませんでした。しかし、実際にビーチクリーン活動に参加してみて、展示で紹介されているものが「リアルな現実である」と痛感しました。

海をキレイにしていこう

地球に住む人間にとって、海の環境保全は他人事ではありません。海に暮らす生き物たちが健全でなければ、私たちの生活に大きな影響を及ぼします。

食べたいものが食べれなくなる、楽しみたい場所で楽しめなくなる。

そんな未来もすぐそこまで来ています。だから、一人ひとりが身近な環境保全に目を向けるべきです。

ゴミをポイ捨てしない、正しく分別して捨てる。

それだけでも十分です。

もし、海が好きだったり生き物が好きだったりする人は、身近なビーチクリーン活動にも参加してみてください。砂浜がキレイになると、清々しい達成感を味わえますよ。

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